内視鏡下血腫除去術の基本と応用
「はじめに」内視鏡下血腫除去術は, 脳内出血の外科的治療において開頭血腫除去術, 定位脳内血腫吸引術と並び脳神経外科医が習得すべき手術手技の1つである. 従来の脳内血腫除去術に加え, 内視鏡機材の特殊性を理解し内視鏡手術の基本手技を習得することは, 脳内出血への新たなアプローチを可能とするのみならず, 開頭手術における手術手技への応用も可能であり, その意義は大きい. 本稿では, 筆者らの経験をもとに内視鏡下血腫除去術における基本手技を詳述するとともに, 注意すべき問題点について述べる. 「内視鏡下血腫除去術の適応について」内視鏡下血腫除去術を含む脳内出血に対する外科的治療の適応は, 脳卒中治...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2020, Vol.48(3), pp.190-195 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」内視鏡下血腫除去術は, 脳内出血の外科的治療において開頭血腫除去術, 定位脳内血腫吸引術と並び脳神経外科医が習得すべき手術手技の1つである. 従来の脳内血腫除去術に加え, 内視鏡機材の特殊性を理解し内視鏡手術の基本手技を習得することは, 脳内出血への新たなアプローチを可能とするのみならず, 開頭手術における手術手技への応用も可能であり, その意義は大きい. 本稿では, 筆者らの経験をもとに内視鏡下血腫除去術における基本手技を詳述するとともに, 注意すべき問題点について述べる. 「内視鏡下血腫除去術の適応について」内視鏡下血腫除去術を含む脳内出血に対する外科的治療の適応は, 脳卒中治療ガイドライン2015に準ずる. ただし, 内視鏡手術に関してエビデンスレベルの高い研究は少なく, 内視鏡手術の推奨度は高くない. それゆえ, 低侵襲手技の利点を生かした外科的治療を目指し, 個々の症例にて適応を検討すべきである. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.48.190 |