脊髄硬膜動静脈瘻に対する効率的な画像診断の工夫

「はじめに」脊髄硬膜動静脈瘻 (spinal dural arteriovenous fistula : SPDAVF) の診断は, MRIによるスクリーニングと脊髄血管撮影 (digital subtraction angiography : DSA) による確定診断がゴールドスタンダードとされている. しかし, MRIでは脊髄浮腫性病変はあるが, 脊髄周囲血管のflow voidが明瞭でない場合や, 逆に脊髄周囲のflow void様の信号はあるものの, 脊髄浮腫が明確でないものがあり, 必ずしも診断が容易でない場合がある. 一方で, 選択的脊髄DSAは確定診断へいたる重要なmodalit...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2020, Vol.48(1), pp.42-48
Hauptverfasser: 宮崎, 良平, 村田, 英俊, 佐藤, 充, 田中, 貴大, 清水, 信行, 末永, 潤, 中村, 大志, 阿部, 浩征, 長尾, 景充, 立石, 健祐, 山本, 哲哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脊髄硬膜動静脈瘻 (spinal dural arteriovenous fistula : SPDAVF) の診断は, MRIによるスクリーニングと脊髄血管撮影 (digital subtraction angiography : DSA) による確定診断がゴールドスタンダードとされている. しかし, MRIでは脊髄浮腫性病変はあるが, 脊髄周囲血管のflow voidが明瞭でない場合や, 逆に脊髄周囲のflow void様の信号はあるものの, 脊髄浮腫が明確でないものがあり, 必ずしも診断が容易でない場合がある. 一方で, 選択的脊髄DSAは確定診断へいたる重要なmodalityであるが, 左右1椎ごとにすべての分節動脈においてAVFを探索していく操作は, 長い時間と相応の習熟を要し, 容易とはいえない. そこでわれわれは, MRI (3T MRI 3D T2 Cube画像) と3D-CTA (64列多列検出器CT) を用いることでSPDAVFの診断に対する工夫を行い, その有用性を検討したので報告する.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.48.42