直接穿刺による塞栓術を併用して摘出した頭蓋内髄外海綿状血管腫の2例
「緒言」海綿状血管腫は全摘出により根治が得られるため, 頭蓋内占拠性病変として症候を呈しているものに対しては外科的摘出が選択されることが多い. しかし, 頭蓋内髄外海綿状血管腫は, 脳実質内海綿状血管腫に比べ, 腫瘤としての症状を比較的呈しにくい. すなわち, 症候を呈し, 手術適応になる病変はサイズの大きいものが多く, 病変の易出血性もあり, 術中出血が制御できずに全摘出が困難であることもまれではない. 今回われわれは, 頭蓋内髄外海綿状血管腫に対し, 直接穿刺による塞栓術を術前あるいは術中に併用することで, 良好な治療結果を得た2例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 「症例」〈症...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2019, Vol.47(4), pp.277-284 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」海綿状血管腫は全摘出により根治が得られるため, 頭蓋内占拠性病変として症候を呈しているものに対しては外科的摘出が選択されることが多い. しかし, 頭蓋内髄外海綿状血管腫は, 脳実質内海綿状血管腫に比べ, 腫瘤としての症状を比較的呈しにくい. すなわち, 症候を呈し, 手術適応になる病変はサイズの大きいものが多く, 病変の易出血性もあり, 術中出血が制御できずに全摘出が困難であることもまれではない. 今回われわれは, 頭蓋内髄外海綿状血管腫に対し, 直接穿刺による塞栓術を術前あるいは術中に併用することで, 良好な治療結果を得た2例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 「症例」〈症例1〉76 歳, 男性. 「主訴」 : 右眼球突出, 右側頭部膨隆. 「現病歴」 : 数カ月前から右眼球突出・右側頭部膨隆を自覚し, 徐々に増悪した. 他院での頭部MRIにて異常を認め, 当科紹介となった. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.47.277 |