脳底動脈先端部瘤に対するanterior temporal approachおよびorbitozygomatic approach

「はじめに」脳底動脈先端部瘤に対する手術はpterional approachかsubtemporal approachが選択される場合が多いが, 脳圧排の少なさや対側の後大脳動脈の確認には前者が優れる一方, 脳底動脈瘤背側の確認には後者が優れ, 両者は一長一短である. そこで, 両者の中間からapproachするanterior temporal approachはおのおのの長所を生かし, 広範な術野が獲得できる. anterior temporal approachで困難な場合は, 外下方から見上げるorbitozygomatic approachを用いることでclip可能となるが, この...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2019, Vol.47(2), pp.134-139
Hauptverfasser: 澤田, 元史, 水谷, 大佑, 熊谷, 信利, 澤田, 重信, 大鷲, 悦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳底動脈先端部瘤に対する手術はpterional approachかsubtemporal approachが選択される場合が多いが, 脳圧排の少なさや対側の後大脳動脈の確認には前者が優れる一方, 脳底動脈瘤背側の確認には後者が優れ, 両者は一長一短である. そこで, 両者の中間からapproachするanterior temporal approachはおのおのの長所を生かし, 広範な術野が獲得できる. anterior temporal approachで困難な場合は, 外下方から見上げるorbitozygomatic approachを用いることでclip可能となるが, このapproach決定には動脈瘤の大きさ, 高さ, 突出方向の瘤側因子が重視されてきた. しかし, 内頚動脈 (internal carotid artery : IC) の偏位や石灰化と中大脳動脈 (middle cerebral artery : MCA) の分岐位置や走行・石灰化など瘤周囲の要素もapproach決定に重要で, 本稿では2つのapproachで治療した症例を1例ずつ提示し, その工夫を紹介する.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.47.134