前方循環小型未破裂脳動脈瘤直達術において低侵襲化は必要か

「はじめに」血管内治療が発展した現在, 未破裂脳動脈瘤の外科的治療において, 直達術の低侵襲化がしばしば話題とされる. 未破裂脳動脈瘤に対する小開頭クリッピング術はこれまでも報告されており, 当科でも前方循環系の小型未破裂脳動脈瘤に対してはdistal trans-sylvian approachを積極的に用いている. 今回われわれは, 本アプローチを用いて当科で手術を施行した前方循環系の小型未破裂脳動脈瘤の症例をretrospectiveに検討し, 未破裂脳動脈瘤直達術での低侵襲化の必要性を検討した. 「方法」2010年6月から2016年12月までの6年6カ月間に筆頭著者が施行した前方循環系...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2019, Vol.47(2), pp.85-89
Hauptverfasser: 竹田, 理々子, 栗田, 浩樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」血管内治療が発展した現在, 未破裂脳動脈瘤の外科的治療において, 直達術の低侵襲化がしばしば話題とされる. 未破裂脳動脈瘤に対する小開頭クリッピング術はこれまでも報告されており, 当科でも前方循環系の小型未破裂脳動脈瘤に対してはdistal trans-sylvian approachを積極的に用いている. 今回われわれは, 本アプローチを用いて当科で手術を施行した前方循環系の小型未破裂脳動脈瘤の症例をretrospectiveに検討し, 未破裂脳動脈瘤直達術での低侵襲化の必要性を検討した. 「方法」2010年6月から2016年12月までの6年6カ月間に筆頭著者が施行した前方循環系未破裂脳動脈瘤168例のうち, 当施設で施行しているdistal trans-sylvian keyhole approachにて手術を施行した前方循環系の小型未破裂脳動脈瘤75患者 (81脳動脈瘤) を対象とし, その患者背景 (年齢, 動脈瘤局在, 瘤径) と手術時間, 使用クリップ数, 入院期間, 神経学的outcomeをretrospectiveに検討した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.47.85