MR画像 (MRAおよびT2WI) による未破裂中大脳動脈分岐部瘤に対する手術アプローチの選択

「はじめに」脳動脈瘤に対する直達手術でYasargilはproximal sylvian fissure(SyF)を分けて行うpterional approachで, たとえ前頭葉を上方牽引してもpterional transsylvian fissure approachとしている. これに対してsubfrontal approach(SFA)の原則は一側の前頭開頭により前頭蓋底病変に到達する方法だが, 純粋にSFAが行われることはまれで, interhemispheric approachやtranssylvian approach(TSA)と組み合わせて行われる. 破裂中大脳動脈(mid...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2017-09, Vol.45 (5), p.352-361
Hauptverfasser: 池田清延, 佐藤秀次, 飯田隆昭, 山本治郎, 旭雄士, 山本信孝, 竹内文彦, 赤池秀一, 正印克夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳動脈瘤に対する直達手術でYasargilはproximal sylvian fissure(SyF)を分けて行うpterional approachで, たとえ前頭葉を上方牽引してもpterional transsylvian fissure approachとしている. これに対してsubfrontal approach(SFA)の原則は一側の前頭開頭により前頭蓋底病変に到達する方法だが, 純粋にSFAが行われることはまれで, interhemispheric approachやtranssylvian approach(TSA)と組み合わせて行われる. 破裂中大脳動脈(middle cerebral artery: MCA)分岐部瘤では中大脳動脈水平部(M1)確保のために深部SyFを開放して前頭葉底面を上方牽引することが多いが, 未破裂MCA分岐部瘤例ではM1の確保とクリップ装着に必要な最小限の術野が得られれば, 前頭葉を上方牽引することなく表在のSyFを開くだけの低侵襲のTSAで十分かと考えられる.
ISSN:0914-5508