Hybrid手術で治療した破裂内頚動脈前壁動脈瘤の1例

「はじめに」 内頚動脈前壁動脈瘤は, 血管分岐とは無関係に発生する動脈瘤で, いわゆるチマメ状動脈瘤といわれている. 頚部が脆弱なため, 通常のneck clippingでは動脈瘤が裂けて致命的な術中破裂をきたすなど治療に難渋する症例が存在する. 本動脈瘤の治療としては, bypass + trapping, clipping on wrapping, 血管内治療など種々の治療法が報告されているが, 今回われわれは, 手術室で開頭手術と血管内治療を一期的に行うhybrid手術により治療した破裂内頚動脈前壁動脈瘤の1例を経験した. 新たな治療法となり得ると思われるため, 症例を提示し文献的考察を...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2016, Vol.44(3), pp.207-211
Hauptverfasser: 神保, 康志, 佐々木, 修, 西野, 和彦, 渡部, 正俊, 梨本, 岳雄, 中村, 公彦, 根路銘, 千尋, 小池, 哲雄, 藤井, 幸彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 内頚動脈前壁動脈瘤は, 血管分岐とは無関係に発生する動脈瘤で, いわゆるチマメ状動脈瘤といわれている. 頚部が脆弱なため, 通常のneck clippingでは動脈瘤が裂けて致命的な術中破裂をきたすなど治療に難渋する症例が存在する. 本動脈瘤の治療としては, bypass + trapping, clipping on wrapping, 血管内治療など種々の治療法が報告されているが, 今回われわれは, 手術室で開頭手術と血管内治療を一期的に行うhybrid手術により治療した破裂内頚動脈前壁動脈瘤の1例を経験した. 新たな治療法となり得ると思われるため, 症例を提示し文献的考察を加えて報告する. 「症例」 患者:52歳, 男性. 主訴:突然の激しい頭痛, 嘔吐. 既往歴:特記事項なし. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:10日ほど前に, 突然の激しい頭痛と嘔吐が出現. その後様子をみていたが, 頭痛が改善せず独歩来院.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.44.207