INVOSによる継続的脳血流モニタリングが頚動脈内膜剝離術後の過灌流症候群の予測に有用であった1例

「はじめに」過灌流症候群は頚動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)後の重要な合併症の1つである. 脳血流の生理学的モニタリング法として, 経頭蓋局所脳酸素飽和度(transcranial regional cerebral oxygen saturation:rSO2)があり, 近赤外線酸素モニター(near-infrared spectroscopy:NIRS)を用いて過灌流の出現を予測した報告もある. われわれは, NIRSの一種であるIn Vivo Optical Spectroscopy(INVOS(R))を使用してCEA術中および術後に継続的脳血流モニ...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2016, Vol.44(1), pp.53-57
Hauptverfasser: 安田, 千春, 左村, 和宏, 武村, 有祐, 福田, 健治, 安部, 洋, 井上, 亨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」過灌流症候群は頚動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)後の重要な合併症の1つである. 脳血流の生理学的モニタリング法として, 経頭蓋局所脳酸素飽和度(transcranial regional cerebral oxygen saturation:rSO2)があり, 近赤外線酸素モニター(near-infrared spectroscopy:NIRS)を用いて過灌流の出現を予測した報告もある. われわれは, NIRSの一種であるIn Vivo Optical Spectroscopy(INVOS(R))を使用してCEA術中および術後に継続的脳血流モニタリングを行い, CEA術後の過灌流を評価・予測することで, 適切な術後管理が可能となり合併症を予防できたので報告する. 「症例」症例:77歳, 女性. 主訴:なし 現病歴:65歳時に脳梗塞を発症したときに, 両側頚動脈狭窄を指摘された.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.44.53