もやもや病における0.3mm以下の微細脳表血管への直接吻合術テクニック

「はじめに」もやもや病の外科治療には, 直接吻合術と間接吻合術あるいはそれらの組み合わせがあり, また, 再手術を必要とする症例についても, 患者年齢, 脳虚血発作の症状および頻度, 側副路形成部位と程度, 脳循環代謝諸量によって手術法および手術部位を決定する必要がある. 当院では, 原則的に直接吻合術に間接吻合術を組み合わせて吻合術を施行してきた. これらの症例中, 5側において, 脳表血管径が0.3mm以下と微細であったが, 直接吻合術を施行できた. 今回, このような脳表微細血管への直接吻合術のテクニックについて報告する. 「対象」2001年3月1日から2013年12月31日までに296...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2016, Vol.44(1), pp.13-18
Hauptverfasser: 東保, 肇, 東保, 太一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」もやもや病の外科治療には, 直接吻合術と間接吻合術あるいはそれらの組み合わせがあり, また, 再手術を必要とする症例についても, 患者年齢, 脳虚血発作の症状および頻度, 側副路形成部位と程度, 脳循環代謝諸量によって手術法および手術部位を決定する必要がある. 当院では, 原則的に直接吻合術に間接吻合術を組み合わせて吻合術を施行してきた. これらの症例中, 5側において, 脳表血管径が0.3mm以下と微細であったが, 直接吻合術を施行できた. 今回, このような脳表微細血管への直接吻合術のテクニックについて報告する. 「対象」2001年3月1日から2013年12月31日までに296名のもやもや病患者(平均年齢±標準偏差:19.7±16.5歳, 1.4-69歳)に対して534側手術を施行した. 16歳未満の小児は175名で346側手術を施行した. 346側のうち173側(50%)は直接吻合術を施行した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.44.13