脳動脈瘤wrappingの工夫

「はじめに」脳動脈瘤に対する外科的治療としてはclippingが第一選択となるが, clippingが困難な動脈瘤に対する次善の治療法としてのwrappingは重要である. wrappingは脳卒中ガイドライン上grade Aに位置づけられている一方, その手法は多岐にわたり確立されてはいない. 今回, 自施設にて施行されたwrappingの方法や工夫を検討したので報告する. 「症例」2006年9月から2014年10月までに当院で外科的に加療された動脈瘤397例のうち, wrappingが施行された未破裂脳動脈瘤2例を対象とした. 〈症例1〉55歳, 女性. 頭痛精査にて発見された直径10mm...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2015, Vol.43(5), pp.367-372
Hauptverfasser: 坂田, 義則, 波出石, 弘, 田中, 美千裕, 島田, 健司, 帯包, 雄次郎, 山崎, 文子, 門岡, 慶介, 田邉, 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳動脈瘤に対する外科的治療としてはclippingが第一選択となるが, clippingが困難な動脈瘤に対する次善の治療法としてのwrappingは重要である. wrappingは脳卒中ガイドライン上grade Aに位置づけられている一方, その手法は多岐にわたり確立されてはいない. 今回, 自施設にて施行されたwrappingの方法や工夫を検討したので報告する. 「症例」2006年9月から2014年10月までに当院で外科的に加療された動脈瘤397例のうち, wrappingが施行された未破裂脳動脈瘤2例を対象とした. 〈症例1〉55歳, 女性. 頭痛精査にて発見された直径10mmの右M1-M2動脈瘤. 経過観察中, 動脈瘤の最大径は14mmへと増大し, さらに右M1に紡錘状動脈瘤の新生を認めたため, 手術を施行した. M1-M2動脈瘤はdomeから3本のM2が分岐していたためwrappingを選択した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.43.367