もやもや病に対するSTA-MCA bypass術における局所脳血流量の定量的評価システムの開発
「はじめに」もやもや病は, 両側内頚動脈終末部における進行性の狭窄・閉塞および異常な側副血管新生を特徴とする原因不明の疾患である. 脳虚血症状があり脳血流検査 (single photon emission computed tomography : SPECT) で循環不全を呈する症例に対しては, superficial temporal artery (STA) - middle cerebral artery (MCA) bypassに代表される外科的血行再建術が, 一過性脳虚血発作の消失のみでなく脳梗塞予防効果ももたらすことが知られている. 一方, 術後急性期に四肢, 口唇周囲のしびれ...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2015, Vol.43(3), pp.207-211 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」もやもや病は, 両側内頚動脈終末部における進行性の狭窄・閉塞および異常な側副血管新生を特徴とする原因不明の疾患である. 脳虚血症状があり脳血流検査 (single photon emission computed tomography : SPECT) で循環不全を呈する症例に対しては, superficial temporal artery (STA) - middle cerebral artery (MCA) bypassに代表される外科的血行再建術が, 一過性脳虚血発作の消失のみでなく脳梗塞予防効果ももたらすことが知られている. 一方, 術後急性期に四肢, 口唇周囲のしびれや脱力発作などの神経脱落症状が比較的高頻度に経験される. これは, バイパスを介する脳内への豊富な血液の流入に伴う虚血状態から過灌流状態への急激な変化に起因すると考えやすい. しかし, 実際にはバイパス部位周囲ではなく遠隔部位に脳梗塞をきたす症例もあることから, 術後の脳循環動態が一様ではないと考えられる. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.43.207 |