急性期破裂脳動脈瘤に対するEnterprise VRDを用いた瘤内塞栓術におけるオザグレルの有用性
「はじめに」近年, 脳血管内治療器具の進歩により脳動脈瘤塞栓術支援ステントが使用可能となり, これまで困難であったワイドネックの動脈瘤や複雑な形状の動脈瘤などに対しても脳動脈瘤塞栓術が可能となり, その良好な治療結果が報告されている. 本邦でも未破裂脳動脈瘤に限定されているが, 2010年7月より脳動脈瘤塞栓術支援ステントであるEnterprise VRD(Johnson & Johnson Codman, Miami, FL, USA)が健康保険償還治療として認可された. 当施設でも従来のバルーンアシストでは十分な塞栓率が得られなかった症例や治療自体が困難であったワイドネック瘤に対し...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2014, Vol.42(2), pp.81-88 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」近年, 脳血管内治療器具の進歩により脳動脈瘤塞栓術支援ステントが使用可能となり, これまで困難であったワイドネックの動脈瘤や複雑な形状の動脈瘤などに対しても脳動脈瘤塞栓術が可能となり, その良好な治療結果が報告されている. 本邦でも未破裂脳動脈瘤に限定されているが, 2010年7月より脳動脈瘤塞栓術支援ステントであるEnterprise VRD(Johnson & Johnson Codman, Miami, FL, USA)が健康保険償還治療として認可された. 当施設でも従来のバルーンアシストでは十分な塞栓率が得られなかった症例や治療自体が困難であったワイドネック瘤に対しステント併用による瘤内塞栓術(stent-assisted coil embolization: SACE)を施行し, 良好な結果を得ている. SACEの際には抗血小板療法や抗凝固療法が必須とされており, 当施設でも複数の抗血小板剤を術前より投与している. |
---|---|
ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.42.81 |