Accessory anterior cerebral arteryと交通する異常血管に生じた破裂紡錘状脳動脈瘤の1例

「はじめに」 accessory anterior cerebral artery(accessory ACA)は前交通動脈から分枝し, 2本のA2と並走するような走行を示す血管奇形であり, triple ACA, third ACAなどと呼ばれている. Baptistaは, 前交通動脈からの穿通枝であるmedian artery of the corpus callosumのなかでも本来の前大脳動脈の支配領域である皮質領域まで支配する血管奇形をaccessory ACAであると定義づけている1). accessory ACAの発生頻度は3.3-15%といわれている8)が, 破裂脳動脈瘤を合併...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2013, Vol.41(5), pp.363-367
Hauptverfasser: 片桐, 匡弥, 前田, 仁史, 秋葉, 大輔, 呉島, 誠, 西坂, 慎也, 原田, 薫雄, 恩田, 純, 愛甲, 康隆, 西村, 茂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 accessory anterior cerebral artery(accessory ACA)は前交通動脈から分枝し, 2本のA2と並走するような走行を示す血管奇形であり, triple ACA, third ACAなどと呼ばれている. Baptistaは, 前交通動脈からの穿通枝であるmedian artery of the corpus callosumのなかでも本来の前大脳動脈の支配領域である皮質領域まで支配する血管奇形をaccessory ACAであると定義づけている1). accessory ACAの発生頻度は3.3-15%といわれている8)が, 破裂脳動脈瘤を合併したものは自験例を含めると現在6例とまれである. 今回われわれが経験したA2とaccessory ACAを結ぶbridging vesselに発生した破裂動脈瘤は報告がなく, 文献的考察を加え報告する.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.41.363