Trans-sylvian STA-SCA吻合術

「はじめに」椎骨・脳底動脈系, 特に後下小脳動脈分岐より遠位の両側椎骨動脈閉塞性病変による脳血行不全に対しては, 浅側頭動脈(superficial temporal artery: STA)をdonor, 上小脳動脈(superior cerebellar artery: SCA)をrecipientとしたSTA-SCA吻合術が行われている. その歴史は1979年のAusmanらによるSTAとSCAの脳表動脈吻合術に始まるが, その後1980年代から1990年代初めのAusmanらやOgawaらによる手術手技の改良を経て, subtemporal approachによる方法が標準的となり現在...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2012, Vol.40(5), pp.343-348
Hauptverfasser: 小澤, 常徳, 倉部, 聡, 青木, 悟, 渡邊, 潤, 本道, 洋昭, 藤井, 幸彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」椎骨・脳底動脈系, 特に後下小脳動脈分岐より遠位の両側椎骨動脈閉塞性病変による脳血行不全に対しては, 浅側頭動脈(superficial temporal artery: STA)をdonor, 上小脳動脈(superior cerebellar artery: SCA)をrecipientとしたSTA-SCA吻合術が行われている. その歴史は1979年のAusmanらによるSTAとSCAの脳表動脈吻合術に始まるが, その後1980年代から1990年代初めのAusmanらやOgawaらによる手術手技の改良を経て, subtemporal approachによる方法が標準的となり現在に至っている1)3)4)6). しかしsubtemporal approachにて行われるSTA-SCA吻合術は, 重篤な手術合併症の出現頻度が必ずしも少なくないことが報告され, 吻合術のなかでも特に習熟を必要とする手技であり, 安全に行う要点について繰り返して強調されてきた3)6).
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.40.343