血行再建を併用し根治しえた中大脳動脈M3部破裂解離性脳動脈瘤の1例
「はじめに」 中大脳動脈遠位部の解離性脳動脈瘤はきわめてまれである2)8). 今回, subarachnoid hemorrhage (SAH)にて発症した中大脳動脈M3部解離性脳動脈瘤に対し動脈瘤のtrappingに加え, superficial temporal artery-middle cere-bral artery (STA-MCA) anastomosisによる血行再建術を行い良好な結果を得ることができた症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 「症例」 57歳, 男性. 主訴:突然の頭痛. 既往歴:高血圧, 高脂血症, 糖尿病で内服加療中. 頭部外傷歴なし. 家族歴:...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2012, Vol.40(1), pp.41-44 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 中大脳動脈遠位部の解離性脳動脈瘤はきわめてまれである2)8). 今回, subarachnoid hemorrhage (SAH)にて発症した中大脳動脈M3部解離性脳動脈瘤に対し動脈瘤のtrappingに加え, superficial temporal artery-middle cere-bral artery (STA-MCA) anastomosisによる血行再建術を行い良好な結果を得ることができた症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 「症例」 57歳, 男性. 主訴:突然の頭痛. 既往歴:高血圧, 高脂血症, 糖尿病で内服加療中. 頭部外傷歴なし. 家族歴:特記事項なし. 嗜好歴:喫煙40本/日, 飲酒 機会飲酒. 現病歴:突然の頭痛が出現し, 同日当科へ救急搬送された. 入院時現症:血圧176/100mmHg, 脈拍56回/分. 意識状態はJapan Coma Scale(JCS)0で強い頭痛以外には明らかな神経学的異常所見を認めなかった. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.40.41 |