頭蓋底アプローチ・バイパスを併用した後方循環動脈瘤の手術の工夫
「はじめに」 近年, 後方循環の脳動脈瘤治療は血管内治療にシフトしつつあるが, 血管内治療では対処できず手術(クリッピングやバイパス+閉塞など)が必要なるケースも依然として存在する. 当科・当センターでは後方循環の動脈瘤に対しては血管内治療を第一選択としているが, 最近の約8年間で, 頭蓋底アプローチやバイパスを併用した後方循環動脈瘤は10例であり, われわれの工夫を報告する. 「対象・方法」 2003年4月から2011年1月までの期間に直達手術を行った後方循環動脈瘤は10例であった. 症例の男女比は2:3で女性が多く, 平均年齢は52.2(31-75)歳, 病変部位は後大脳動脈(PCA)動脈...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2011, Vol.39(5), pp.359-366 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 近年, 後方循環の脳動脈瘤治療は血管内治療にシフトしつつあるが, 血管内治療では対処できず手術(クリッピングやバイパス+閉塞など)が必要なるケースも依然として存在する. 当科・当センターでは後方循環の動脈瘤に対しては血管内治療を第一選択としているが, 最近の約8年間で, 頭蓋底アプローチやバイパスを併用した後方循環動脈瘤は10例であり, われわれの工夫を報告する. 「対象・方法」 2003年4月から2011年1月までの期間に直達手術を行った後方循環動脈瘤は10例であった. 症例の男女比は2:3で女性が多く, 平均年齢は52.2(31-75)歳, 病変部位は後大脳動脈(PCA)動脈瘤3例, 椎骨脳底動脈(V-B)系動脈瘤5例, 後下小脳動脈(PICA)そのものに生じた解離性動脈瘤2例であった. くも膜下出血は6例, 未破裂動脈瘤は4例であった. 手術結果は術後6カ月後にGlasgow Outcome Scaleに従ってGR (good recovery), MD (moderately disabled), SD (severely disabled), VS (vegetative state), D (dead)の5段階に分類し判定した. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.39.359 |