脳血管外科手術における術中インドシアニングリーン蛍光血管撮影の応用: 時間軸投影マップの有用性
「はじめに」脳神経外科手術での術中血管蛍光血管撮影は, 従来の術中脳血管造影に比べ煩雑な装置や人員を要すことなく, 即時かつ反復的に実施可能な手術支援技術として脳血管外科手術を中心に広く使用されるようになり, その有用性が数多く報告されている3)11)15)21)23). 蛍光色素としてはfluorescein sodiumとindocyanine green(ICG)が用いられる. ICGによる蛍光血管撮影では蛍光強度がfluoresceinに比べると弱いものの, 波長820-920nmの近赤外領域の蛍光を発するため, 肥厚した血管壁も含めてよく生体組織を透過するという利点が報告されている2...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2011, Vol.39(1), pp.40-47 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」脳神経外科手術での術中血管蛍光血管撮影は, 従来の術中脳血管造影に比べ煩雑な装置や人員を要すことなく, 即時かつ反復的に実施可能な手術支援技術として脳血管外科手術を中心に広く使用されるようになり, その有用性が数多く報告されている3)11)15)21)23). 蛍光色素としてはfluorescein sodiumとindocyanine green(ICG)が用いられる. ICGによる蛍光血管撮影では蛍光強度がfluoresceinに比べると弱いものの, 波長820-920nmの近赤外領域の蛍光を発するため, 肥厚した血管壁も含めてよく生体組織を透過するという利点が報告されている2)16). Kuroiwaらは, ICG静注法による手術用顕微鏡下の術中ICG蛍光イメージングに成功し, 2001年に初めて報告した8). 彼らは静脈内投与されたICGから励起される近赤外領域の蛍光(820-920nm)を観察可能な手術用顕微鏡を用いて硬膜越しに大脳表面を観察した結果から, 特に架橋静脈や硬膜静脈洞の観察に優れた臨床応用可能なモダリティであると結論づけた. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.39.40 |