未破裂脳動脈瘤治療におけるクリッピング術とコイル塞栓術の手術侵襲の比較
『はじめに』 ISATの報告8)によると破裂脳動脈瘤のクリッピング術とコイル塞栓術による治療成績の比較において, 低侵襲治療の観点からもコイル塞栓術の優位性が論じられている. しかし, 低侵襲といわれている血管内治療における放射線照射や造影剤使用などの脳実質に対する侵襲はよく知られていない. クリッピング術とコイル塞栓術の脳実質に対する侵襲性について比較検討された報告はない. 脳動脈瘤治療におけるクリッピング術による外科的侵襲については, interleukin-6(IL-6)とC-reactive protein(CRP)を用いた評価が報告4)されているが, これらは脳組織に対する侵襲を直接...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2010, Vol.38(5), pp.308-312 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 『はじめに』 ISATの報告8)によると破裂脳動脈瘤のクリッピング術とコイル塞栓術による治療成績の比較において, 低侵襲治療の観点からもコイル塞栓術の優位性が論じられている. しかし, 低侵襲といわれている血管内治療における放射線照射や造影剤使用などの脳実質に対する侵襲はよく知られていない. クリッピング術とコイル塞栓術の脳実質に対する侵襲性について比較検討された報告はない. 脳動脈瘤治療におけるクリッピング術による外科的侵襲については, interleukin-6(IL-6)とC-reactive protein(CRP)を用いた評価が報告4)されているが, これらは脳組織に対する侵襲を直接示すものではない. コイル塞栓術およびクリッピング術の治療前後で, 脳実質障害のchemical markerである血中neuron specific enolase(NSE), S100β1)2)5)6)9)を用いて未破裂脳動脈瘤治療の脳損傷の程度を測り, 両治療による脳実質に対する侵襲度を比較検討した. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.38.308 |