7. 未破裂中大脳動脈瘤の外科治療を安全に行うための工夫―MRA・MRI fusion画像の応用

「はじめに」未破裂脳動脈瘤の外科治療にはアプローチの選択と親血管確保の方法が大切である. そのためには, 脳実質と脳動脈瘤近傍の血管の解剖学的位置関係を立体的に把握することが重要になる. 中大脳動脈瘤(MCA AN)手術症例を対象に, 脳MRAとMRIをfusionした複合立体画像を作製し, MCA ANと島限(limen insulae)およびMCA水平部(M1)の位置関係を定量し手術を行ったので, その有用性について報告する. 「対象・方法」2006年11月から2008年2月までに術前にMRI・MRA検査を行った未破裂MCA AN(MCA bifurcation AN)連続20例のうち,...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2009, Vol.37 (4), p.283-287
Hauptverfasser: 西村真実, 米澤慎悟, 小濱みさき, 三野正樹, 堀恵美子, 佐藤兼也, 前田紀子, 緑川宏, 西嶌美知春
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」未破裂脳動脈瘤の外科治療にはアプローチの選択と親血管確保の方法が大切である. そのためには, 脳実質と脳動脈瘤近傍の血管の解剖学的位置関係を立体的に把握することが重要になる. 中大脳動脈瘤(MCA AN)手術症例を対象に, 脳MRAとMRIをfusionした複合立体画像を作製し, MCA ANと島限(limen insulae)およびMCA水平部(M1)の位置関係を定量し手術を行ったので, その有用性について報告する. 「対象・方法」2006年11月から2008年2月までに術前にMRI・MRA検査を行った未破裂MCA AN(MCA bifurcation AN)連続20例のうち, AN側の25側を対象とした. このうち18側に手術を施行した. AN側の対側13側および他部位AN例7側計20側をコントロールとした. MRIおよび画像処理ソフトは, 以下を使用しfusion imageを作成した. 1. 使用MRI装置:1.5T Signa EXCITE HD(GE社製) 2. 使用コイル:Headコイル 3. 脳実質撮像法:3DFSPGR/Matrix 256×192/FOV 24cm. thickness 1.4mm(Perp IR法). 4. MRA撮像法:3DSPGR/Matrix 256×160/FOV 16cm. thickness 1.4mm 5. 画像処理ソフト:Virtual Place Lexus(AZE社製). Advantage workstation ver.4.2(GE社製).
ISSN:0914-5508