脳動脈瘤手術におけるD-waveを用いた運動誘発電位(MEP)モニタリングの有用性

「はじめに」近年脳動脈瘤(AN)clipping手術において術中motor evoked potential(MEP)の記録は, 術後の運動麻痺回避のため不可欠な検査法になっている. MEP記録法には母指球筋から筋電図を記録する方法(M-MEP)9)12)14)と頸部硬膜外腔に電極を留置し, D-waveを記録する方法(D-MEP)がある3)18). また刺激方法には経頭蓋刺激法と脳表直接刺激法の2つがある5)8)11)15-17). 脳動脈瘤clipping手術に際しては通常M-MEPが用いられているが, われわれは脳表直接刺激によるD-MEP記録を行い, 良好な結果を得ているので報告する....

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2008, Vol.36 (5), p.373-379
Hauptverfasser: 藤井正美, 野村貞宏, 井本浩哉, 田中信宏, 奥高行, 黒川徹, 原田啓, 石原秀行, 梶原浩司, 藤澤博亮, 秋村龍夫, 加藤祥一, 鈴木倫保
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年脳動脈瘤(AN)clipping手術において術中motor evoked potential(MEP)の記録は, 術後の運動麻痺回避のため不可欠な検査法になっている. MEP記録法には母指球筋から筋電図を記録する方法(M-MEP)9)12)14)と頸部硬膜外腔に電極を留置し, D-waveを記録する方法(D-MEP)がある3)18). また刺激方法には経頭蓋刺激法と脳表直接刺激法の2つがある5)8)11)15-17). 脳動脈瘤clipping手術に際しては通常M-MEPが用いられているが, われわれは脳表直接刺激によるD-MEP記録を行い, 良好な結果を得ているので報告する. 「対象および方法」対象は動脈瘤clipping手術を受けた内頸および中大脳動脈系動脈瘤31例である. 内訳は内頸動脈瘤22例(破裂12例, 未破裂2例), 中大脳動脈瘤17例(破裂10例, 未破裂7例), 年齢36-76歳, 男性10例, 女性21例であった.
ISSN:0914-5508