後脛骨神経刺激体性感覚誘発電位を用いた前交通動脈瘤・前大脳動脈瘤手術時の術中モニタリング
「はじめに」内頸動脈瘤や中大脳動脈瘤の手術では正中神経電気刺激による体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potential:SEP)1)2)6-9)12)15)や, 脳表直接電気刺激や経頭蓋電気刺激による運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)3)13)17)の術中モニタリングが行われ, 脳血流不全の探知および脳虚血合併症の回避に有用であることが報告されている. しかし前交通動脈瘤や前大脳動脈瘤の手術における前大脳動脈の血流不全の術中モニタリングに関する報告は少ない11)14). われわれは前交通動脈瘤や前大脳動脈瘤の手術時に後脛骨神経刺激に...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2008, Vol.36(3), pp.168-174 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」内頸動脈瘤や中大脳動脈瘤の手術では正中神経電気刺激による体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potential:SEP)1)2)6-9)12)15)や, 脳表直接電気刺激や経頭蓋電気刺激による運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)3)13)17)の術中モニタリングが行われ, 脳血流不全の探知および脳虚血合併症の回避に有用であることが報告されている. しかし前交通動脈瘤や前大脳動脈瘤の手術における前大脳動脈の血流不全の術中モニタリングに関する報告は少ない11)14). われわれは前交通動脈瘤や前大脳動脈瘤の手術時に後脛骨神経刺激による体性感覚誘発電位(posterior tibial nerve SEP:以下, 下肢SEP)を記録し, 下肢SEPに変化をきたした術中操作, 特に血流一時遮断の影響について検討したので報告する. 「対象および方法」1992年2月から2006年6月までに下肢SEPをモニタリングしながら手術を施行したのは142例であった. このうち再現性のあるデータが記録できなかった7例を除く135例を対象とし, retrospectiveに検討した. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.36.168 |