視神経管拡大を伴った視神経海綿状血管腫の1例

「はじめに」頭蓋内海綿状血管腫は剖検例の0.4-0.53%に認められる血管奇形で15)23), MRIの普及により近年発見する機会が増えている. 発生部位としては大脳皮質下に多いが, テント下, 脊髄などあらゆる部位に発生する. 今回われわれは, 眼窩部痛および視力低下にて発症し視神経管拡大を伴った視神経海綿状血管腫の1例を経験した. 症例を呈示し過去の報告をreviewし考察する. 「症例」症例:17歳, 女性. 主訴:右眼窩部痛および視力低下. 家族歴, 生活歴, 既往歴:特記事項なし. 現病歴:右こめかみから目の奥の痛みが出現し, 右視力低下に気がついた. 近医眼科受診し, 視力右0.0...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2008, Vol.36(1), pp.33-37
Hauptverfasser: 池田, 耕一, 継, 仁, 高野, 浩一, 福島, 武雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」頭蓋内海綿状血管腫は剖検例の0.4-0.53%に認められる血管奇形で15)23), MRIの普及により近年発見する機会が増えている. 発生部位としては大脳皮質下に多いが, テント下, 脊髄などあらゆる部位に発生する. 今回われわれは, 眼窩部痛および視力低下にて発症し視神経管拡大を伴った視神経海綿状血管腫の1例を経験した. 症例を呈示し過去の報告をreviewし考察する. 「症例」症例:17歳, 女性. 主訴:右眼窩部痛および視力低下. 家族歴, 生活歴, 既往歴:特記事項なし. 現病歴:右こめかみから目の奥の痛みが出現し, 右視力低下に気がついた. 近医眼科受診し, 視力右0.02(0.6), 左0.04(1.0)であり, 右視神経炎を疑われ内服薬, 点眼剤の処方をうけた. その後, 右視力は0.04(1.0)と改善した. 3カ月後に再度右こめかみから眼窩部痛が出現したため近医を再診した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.36.33