突発した頭頸部痛後にくも膜下出血を起こした解離性椎骨動脈瘤の検討
「はじめに」頭痛のみで発症した頭蓋内解離性動脈瘤は, 山浦らの全国調査によると全体の7%とされている16). 自然改善例も多く9)11)13), その病態や治療方針については十分解明されていない11)13). 今回, われわれは血管解離痛と思われる突然の頭頸部痛にて発症し, 画像診断にてくも膜下出血が否定されて1-2日後にくも膜下出血を生じた解離性椎骨動脈瘤の3症例を経験した. 過去の報告をreviewし, 病態および治療方針について検討する. 既往歴:25歳, 腰椎椎間板ヘルニア, 26歳, 胃潰瘍. 生活歴:喫煙40本/日×30年間, 機会飲酒(+). 家族歴:特記事項なし. 現病歴:午後...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2007, Vol.35(6), pp.457-462 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」頭痛のみで発症した頭蓋内解離性動脈瘤は, 山浦らの全国調査によると全体の7%とされている16). 自然改善例も多く9)11)13), その病態や治療方針については十分解明されていない11)13). 今回, われわれは血管解離痛と思われる突然の頭頸部痛にて発症し, 画像診断にてくも膜下出血が否定されて1-2日後にくも膜下出血を生じた解離性椎骨動脈瘤の3症例を経験した. 過去の報告をreviewし, 病態および治療方針について検討する. 既往歴:25歳, 腰椎椎間板ヘルニア, 26歳, 胃潰瘍. 生活歴:喫煙40本/日×30年間, 機会飲酒(+). 家族歴:特記事項なし. 現病歴:午後1時頃に突然後頭部痛, 複視が出現したため近医を受診した. 神経学的に異常所見はなく, 頭部CTでも異常なかった. 翌々日午前6時頃, 家族がいびき様呼吸に気づき救急車にて近医へ搬送した. 頭部CTでくも膜下出血を認め当院紹介となった. 入院時所見:血圧は260/150mmHgと高く, 意識状態はJCS:II-10, GCS:E3+V5+M6=14点であった. その他神経学的異常所見はなかった. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.35.457 |