頸部内頸動脈ステント留置術: 当院での最近のスタンダード

「はじめに」頸部内頸動脈狭窄に対する治療として,ステント留置術は増加傾向にある.末梢塞栓防止8)が大きな課題と考えられていたが,末梢塞栓予防のためのデバイスが次々と登場し,治療成績は向上している2)4-6)8).なかでも,distal protection deviceとして開発されたPercuSurge(R)GuardWire protection system(Medtronic社)の出現は画期的であった7).GuardWire protection systemにより,比較的容易に前拡張・ステント留置・後拡張のプロセスが一連の操作でプロテクション下に行えるようになり,虚血耐性がある場合の...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2006, Vol.34(3), pp.190-193
Hauptverfasser: 松本, 康史, 江面, 正幸, 近藤, 竜史, 木村, 尚人, 高橋, 明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」頸部内頸動脈狭窄に対する治療として,ステント留置術は増加傾向にある.末梢塞栓防止8)が大きな課題と考えられていたが,末梢塞栓予防のためのデバイスが次々と登場し,治療成績は向上している2)4-6)8).なかでも,distal protection deviceとして開発されたPercuSurge(R)GuardWire protection system(Medtronic社)の出現は画期的であった7).GuardWire protection systemにより,比較的容易に前拡張・ステント留置・後拡張のプロセスが一連の操作でプロテクション下に行えるようになり,虚血耐性がある場合のプロテクションデバイスとしては第一選択と考えている.GuardWire protection system導入後は,前拡張・ステント留置・後拡張を一連の操作で行うことを前提とし,使用するステントの径と長さおよび後拡張用バルーンの径と長さはrotational digital subtraction angiography(3D-DSA)を用いた測定結果に基づいて予め決定していた.後拡張用のバルーンの径を決定する際には,狭窄部位より遠位の内頸動脈径を目標径としていた.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.34.190