椎骨動脈後下小脳動脈分岐部動脈瘤の手術成績
椎骨脳底動脈系に発生する動脈瘤の頻度は全頭蓋内動脈瘤のうち5.0-9.6%とされ10)16)34), その頻度の低さのためか, 治療成績はposterior circulation aneurysmとしてひとまとめに論じられることが多い10)26-28)34). しかしながら, 一口にposterior circulationの動脈瘤といっても, 解剖学的な立場からみた手術リスクは, 動脈瘤の部位によって内容も程度も大きく異なる. 個々の部位別の手術リスクは, 破裂, 未破裂を問わず, 動脈瘤の治療において, クリッピング術と血管内手術のどちらを選択するかを決めるうえで, 重要な意味を持つと考...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2004, Vol.32(5), pp.362-369 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 椎骨脳底動脈系に発生する動脈瘤の頻度は全頭蓋内動脈瘤のうち5.0-9.6%とされ10)16)34), その頻度の低さのためか, 治療成績はposterior circulation aneurysmとしてひとまとめに論じられることが多い10)26-28)34). しかしながら, 一口にposterior circulationの動脈瘤といっても, 解剖学的な立場からみた手術リスクは, 動脈瘤の部位によって内容も程度も大きく異なる. 個々の部位別の手術リスクは, 破裂, 未破裂を問わず, 動脈瘤の治療において, クリッピング術と血管内手術のどちらを選択するかを決めるうえで, 重要な意味を持つと考えられる. 椎骨動脈-後下小脳動脈分岐部の動脈瘤(以下VA-PICA動脈瘤)は, 全動脈瘤の0.5-3%, posterior circulation動脈瘤の5分の1を占めるとされ14), posterior circulationの動脈瘤の中では比較的遭遇する機会の多い動脈瘤であるにもかかわらず, この部位の動脈瘤のみについての手術成績について述べた報告は少ない2)13)14)22). |
---|---|
ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.32.362 |