脳動脈瘤を伴った脳動静脈奇形に対するガンマナイフ治療

脳動脈瘤(AN)を伴う脳動静脈奇形(AVM)に対するradiosurgeryの報告は少ない4)6)8). われわれはANを伴ったAVM8症例に対してガンマナイフ治療(GKS)を行ったので, その治療成績を検討した. 対象と方法 対象はGKSを施行したANを伴うAVMの8症例(Table1)である. 内訳は男性5例, 女性3例で年齢は36歳から63歳(平均52歳)であった. 出血発症は6例あり, ANからの出血が4例, AVMからの出血が1例であり, 出血源不明が1例あった. ANはRedekopら9)が示す分類に従い次のように分類した. すなわち(1)proximaltype:AVMを栄養する...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2003, Vol.31(4), pp.303-306
Hauptverfasser: 山中, 一浩, 岩井, 謙育, 小宮山, 雅樹, 安井, 敏裕, 松阪, 康弘, 森川, 俊枝, 坂本, 博昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳動脈瘤(AN)を伴う脳動静脈奇形(AVM)に対するradiosurgeryの報告は少ない4)6)8). われわれはANを伴ったAVM8症例に対してガンマナイフ治療(GKS)を行ったので, その治療成績を検討した. 対象と方法 対象はGKSを施行したANを伴うAVMの8症例(Table1)である. 内訳は男性5例, 女性3例で年齢は36歳から63歳(平均52歳)であった. 出血発症は6例あり, ANからの出血が4例, AVMからの出血が1例であり, 出血源不明が1例あった. ANはRedekopら9)が示す分類に従い次のように分類した. すなわち(1)proximaltype:AVMを栄養するmajorartery(内頸動脈, Willis動脈輪, 椎骨脳底動脈系)に存在するもの, (2)distaltype:栄養動脈の起始部あるいはそれより遠位に存在するもの, (3)unre-latedtype:AVMへの血流に関係ない部分に存在するもの, である. われわれの症例においては, proximaltype3例(症例5-7), distaltype4例(症例1-4), unrelatedtype1例(症例8)であった. GKS時のAVMの大きさは平均径10. 3-32. 7mm(平均18. 9mm), 体積0. 58-18. 3ml(平均5. 6ml)であり, GKSはAVMの辺縁線量で14-23Gy(平均18Gy)で行った.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.31.303