動脈瘤術後の穿通枝梗塞

脳動脈瘤手術後の穿通枝梗塞は血管が小さいわりには大きな後遺症を残す. 常に穿通枝の確認, 温存を心掛けているにもかかわらず, 予期せぬ結果になることはまれならず経験する. 穿通枝温存の重要性についてはこれまで多数の報告があり8)16), 特に前脈絡叢動脈領域の梗塞に関する論文が多い9)17)21). しかし, 脳動脈瘤術後の穿通枝梗塞がどの穿通枝に多いのか, 穿通枝ごとにどのような症状を呈するのかについては詳細に分析されていない. そこで, 術後CTで同定可能であった脳動脈瘤手術後の穿通枝梗塞について, その頻度, 原因, 臨床症状, 予後について分析し, その防止策について検討を加えた....

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2002, Vol.30 (2), p.101-106
Hauptverfasser: 佐々木達也, 佐藤園美, 佐久間潤, 紺野豊, 佐藤正憲, 鈴木恭一, 松本正人, 児玉南海雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳動脈瘤手術後の穿通枝梗塞は血管が小さいわりには大きな後遺症を残す. 常に穿通枝の確認, 温存を心掛けているにもかかわらず, 予期せぬ結果になることはまれならず経験する. 穿通枝温存の重要性についてはこれまで多数の報告があり8)16), 特に前脈絡叢動脈領域の梗塞に関する論文が多い9)17)21). しかし, 脳動脈瘤術後の穿通枝梗塞がどの穿通枝に多いのか, 穿通枝ごとにどのような症状を呈するのかについては詳細に分析されていない. そこで, 術後CTで同定可能であった脳動脈瘤手術後の穿通枝梗塞について, その頻度, 原因, 臨床症状, 予後について分析し, その防止策について検討を加えた.
ISSN:0914-5508