大型破裂脳動脈瘤の手術手技と手術成績: 特に小型動脈瘤, 巨大動脈瘤との比較

動脈瘤の大きさがその治療方法や治療成績に影響を及ぼすことは自明であり, その大きさと治療の困難性は相関すると考えられる. これまでの報告は, 巨大動脈瘤のみを特殊なものとして扱っているものが多い6)13)14). また大型動脈瘤を取り上げた報告も巨大動脈瘤と一括して論じているものが多く, 巨大動脈瘤と小型動脈瘤のはざまにある大型動脈瘤を中心とした報告は少ない1)2)4)5)7)17). しかし現実の臨床では大型動脈瘤は巨大動脈瘤に比し遭遇する機会も多く, また小型動脈瘤に対するよりも手技的な工夫をしているのが現状である. 実際, 大型動脈瘤と巨大動脈瘤の差異はどの程度あるのであろうか. 今回,...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2000/09/30, Vol.28(5), pp.357-361
Hauptverfasser: 堀越, 徹, 貫井, 英明, 宮沢, 伸彦, 八木下, 勉, 八木, 伸一, 杉田, 正夫, 深町, 彰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:動脈瘤の大きさがその治療方法や治療成績に影響を及ぼすことは自明であり, その大きさと治療の困難性は相関すると考えられる. これまでの報告は, 巨大動脈瘤のみを特殊なものとして扱っているものが多い6)13)14). また大型動脈瘤を取り上げた報告も巨大動脈瘤と一括して論じているものが多く, 巨大動脈瘤と小型動脈瘤のはざまにある大型動脈瘤を中心とした報告は少ない1)2)4)5)7)17). しかし現実の臨床では大型動脈瘤は巨大動脈瘤に比し遭遇する機会も多く, また小型動脈瘤に対するよりも手技的な工夫をしているのが現状である. 実際, 大型動脈瘤と巨大動脈瘤の差異はどの程度あるのであろうか. 今回, 巨大動脈瘤と大型動脈瘤, 大型動脈瘤と小型動脈瘤の臨床的相違について自験例をもとに検討した. 対象および方法 1998年までに同一の術者により直達手術の行われた905例の破裂脳動脈瘤を, 最大径14mm以下の小型動脈瘤(Small)827例, 最大径15-24mmの大型動脈瘤(Large)62例, 最大径25mm以上の巨大動脈瘤(Giant)16例の3群に分類し, 手術手技, 手術成績, その他の臨床因子における各群, 特に後二者間の相違について検討した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.28.5_357