Transcondylar approachによってクリッピングできた延髄前面正中線上椎骨動脈後下小脳動脈分岐部動脈瘤の1例

椎骨脳底動脈分岐部近傍や脳幹特に延髄前面へは大後頭孔外側部からのアプローチが用いられる1)-6)8)11)-14). 病変の存在する高さや広がりによってfar lateral approach2)3)やtrascondylar fossa approach7)8)やtranscondylarapproach1)などを選択しなければならない. われわれは, 椎骨動脈後下小脳動脈分岐部の動脈瘤が延髄前面正中線上で舌下神経管の高さに存在する症例を経験し, 動脈瘤をtranscondylar approachでクリップした. その症例の手術を報告し, 大後頭孔外側部からのアプローチ, 特にtransc...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1999, Vol.27 (1), p.59-63
Hauptverfasser: 松島俊夫, 田島孝俊, 佐山徹郎, 松角宏一郎, 蜂須賀庄次, 福井仁士
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:椎骨脳底動脈分岐部近傍や脳幹特に延髄前面へは大後頭孔外側部からのアプローチが用いられる1)-6)8)11)-14). 病変の存在する高さや広がりによってfar lateral approach2)3)やtrascondylar fossa approach7)8)やtranscondylarapproach1)などを選択しなければならない. われわれは, 椎骨動脈後下小脳動脈分岐部の動脈瘤が延髄前面正中線上で舌下神経管の高さに存在する症例を経験し, 動脈瘤をtranscondylar approachでクリップした. その症例の手術を報告し, 大後頭孔外側部からのアプローチ, 特にtranscondylar fossa approachとtranscondylar approachの適応の違いについて考察する. 症例 症例:47歳, 女性. 主訴:頭痛, 嘔吐, 突然の意識障害. 病歴:1997年11月6日, 仕事中に急に激しい頭痛を訴え, 嘔吐したのち意識を失った. 一度は意識を回復したが, 来院直後に再度昏睡状態となり, 停止寸前の呼吸障害もみられた.
ISSN:0914-5508