破裂脳動脈瘤術中破裂の予防法

術中破裂は, 破裂脳動脈瘤の手術結果を悪化させうる手術合併症の中のひとつである. 術中破裂の生じなかった症例のmortality, morbidity rateはそれぞれ5%, 7%であるのに対して, 術中破裂の生じた症例の場合はそれぞれ16%, 22%であり, 両者をあわせるとmortality and morbidity rateは約3倍となり, 術中破裂予防の重要性を指摘している報告がある1). 術中破裂を生じた場合には, 生じなかった場合と比較してtemporary clippingの遮断時間が20分以上となる危険が9.4倍, 梗塞が生じる危険が5.6倍に上昇し18), Coopera...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1999/01/31, Vol.27(1), pp.49-53
Hauptverfasser: 西ヶ谷, 和之, 貫井, 英明, 三塚, 繁, 堀越, 徹, 宮沢, 伸彦, 八木下, 勉, 八木, 伸一, 浅原, 隆之, 長屋, 孝雄, 西松, 輝高
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:術中破裂は, 破裂脳動脈瘤の手術結果を悪化させうる手術合併症の中のひとつである. 術中破裂の生じなかった症例のmortality, morbidity rateはそれぞれ5%, 7%であるのに対して, 術中破裂の生じた症例の場合はそれぞれ16%, 22%であり, 両者をあわせるとmortality and morbidity rateは約3倍となり, 術中破裂予防の重要性を指摘している報告がある1). 術中破裂を生じた場合には, 生じなかった場合と比較してtemporary clippingの遮断時間が20分以上となる危険が9.4倍, 梗塞が生じる危険が5.6倍に上昇し18), Cooperative Studyでも術中出血によって術中にshockとなったものが1%に認められている6). 一方では, 以前のわれわれの報告や他の報告にもあるように術中破裂の有無が手術成績に影響を及ぼさないとするものも散見される5)13)16)21).
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.27.1_49