内視鏡支援による顕微鏡下脳動脈瘤手術

脳動脈瘤手術は, そのほとんどが実体顕微鏡下にクリッピング可能な時代となってきたが, より低侵襲手術をもとめる期待の中で, 一方ではコイルなどによるinterventionな方法が開発され, 一方で開頭法が工夫されたり内視鏡による支援により手術精度を高めようという気運が出てきた1)-3)5)7). 内視鏡の脳神経外科への導入は各分野で試みられ, 特に脳室内手術においては定着してきたが, 動脈瘤手術時の内視鏡の有効性については, まだまだ議論の余地が残されている. 動脈瘤周辺の穿通枝の観察, 親動脈と動脈瘤頸部の位置関係の観察など, クリッピングに際して必要な情報を実体顕微鏡のみの観察では不可能...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1998/11/30, Vol.26(6), pp.408-412
Hauptverfasser: 瀧本, 洋司, 嶋田, 延光, 宮尾, 泰慶, 谷口, 理章, 加藤, 天美, 吉峰, 俊樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳動脈瘤手術は, そのほとんどが実体顕微鏡下にクリッピング可能な時代となってきたが, より低侵襲手術をもとめる期待の中で, 一方ではコイルなどによるinterventionな方法が開発され, 一方で開頭法が工夫されたり内視鏡による支援により手術精度を高めようという気運が出てきた1)-3)5)7). 内視鏡の脳神経外科への導入は各分野で試みられ, 特に脳室内手術においては定着してきたが, 動脈瘤手術時の内視鏡の有効性については, まだまだ議論の余地が残されている. 動脈瘤周辺の穿通枝の観察, 親動脈と動脈瘤頸部の位置関係の観察など, クリッピングに際して必要な情報を実体顕微鏡のみの観察では不可能な局面が存在する. この顕微鏡の死角を補う目的でミラーが用いられることがあるが, 反転画像であること, 挿入にさいしてかなりのスペースを必要とすることなどのためにあまり普及するには至らなかった.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.26.6_408