3回目の脳血管撮影にて確定しえた脳動脈瘤の1例
非外傷性くも膜下出血(以下, SAH)に対する脳血管撮影において, 脳動脈瘤(以下, AN)を見出せないことをまれに経験する10). 見出せない原因として, (1)破裂時にANが消失してしまう, (2)AN周囲の血腫や腫脹した脳による圧排でANが造影されない5), (3)AN内が血栓化してしまう1), (4)脳血管攣縮によりANが造影されない6), そして, (5)いわゆる原因(出血源)不明9), などがあげられる. 今回われわれは, AN内の血栓化が原因であろうと強く疑われ, 3回目の脳血管撮影でようやく確定でき, 治療しえたANの1例を経験した. 症例〈患者〉69歳, 女性. 主訴:意識障...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 1998/09/30, Vol.26(5), pp.367-371 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 非外傷性くも膜下出血(以下, SAH)に対する脳血管撮影において, 脳動脈瘤(以下, AN)を見出せないことをまれに経験する10). 見出せない原因として, (1)破裂時にANが消失してしまう, (2)AN周囲の血腫や腫脹した脳による圧排でANが造影されない5), (3)AN内が血栓化してしまう1), (4)脳血管攣縮によりANが造影されない6), そして, (5)いわゆる原因(出血源)不明9), などがあげられる. 今回われわれは, AN内の血栓化が原因であろうと強く疑われ, 3回目の脳血管撮影でようやく確定でき, 治療しえたANの1例を経験した. 症例〈患者〉69歳, 女性. 主訴:意識障害. 既往歴:高血圧. 現病歴:1997年7月23日, 自宅で卒倒したため, 実弟が救急車を要請し当院に搬入された. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs1987.26.5_367 |