血管内手術により治療した中大脳動脈末梢部の細菌性動脈瘤の1例

細菌性脳動脈瘤は, 全脳動脈瘤の2.5-6.2%程度8)を占め, 比較的まれな疾患である. 頭蓋内出血で発症した症例の治療に関しては, 抗生物質による化学療法を先行させる意見1)6)8)と, できるだけ早期に外科的治療を行う意見3)がある. 今回われわれはinterlocking detachable coil(IDC)を用い, 動脈瘤を含めた親血管の塞栓術を行った中大脳動脈末梢部の細菌性動脈瘤症例を経験した. 本疾患に対する血管内手術の報告例は少ない4)6)7)9)が, 非常に有効な治療法であると思われるので報告する. 症例 患者:15歳, 男性. 主訴:突然の頭痛. 既往歴:2歳時に先天性...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1998/07/31, Vol.26(4), pp.282-286
Hauptverfasser: 広畑, 優, 安陪, 等思, 田中, 法瑞, 森松, 則子, 徳富, 孝志, 重森, 稔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:細菌性脳動脈瘤は, 全脳動脈瘤の2.5-6.2%程度8)を占め, 比較的まれな疾患である. 頭蓋内出血で発症した症例の治療に関しては, 抗生物質による化学療法を先行させる意見1)6)8)と, できるだけ早期に外科的治療を行う意見3)がある. 今回われわれはinterlocking detachable coil(IDC)を用い, 動脈瘤を含めた親血管の塞栓術を行った中大脳動脈末梢部の細菌性動脈瘤症例を経験した. 本疾患に対する血管内手術の報告例は少ない4)6)7)9)が, 非常に有効な治療法であると思われるので報告する. 症例 患者:15歳, 男性. 主訴:突然の頭痛. 既往歴:2歳時に先天性大動脈弁狭窄症の診断で交連切開術を受けた. その後大動脈弁閉鎖不全にて当院小児科通院中であった.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.26.4_282