Large aneurysmに対する治療

手術用顕微鏡と各種クリップの開発により, 脳動脈瘤の手術成績は著しい改善がみられているが, 依然として不良な経過を辿る症例に遭遇する. 予後不良となる要因として, 動脈瘤頸部クリッピング術の困難さがあげられているが, そのひとつとして巨大動脈瘤をはじめとする動脈瘤の大きさが問題となる2)3)4). われわれは, 術前脳血管撮影上, 長径12mm以上のlarge aneurysm手術例について転帰不良となった原因について分析を行った. さらに, その転帰を改善させるため, 術前画像診断の工夫および手術中の対策について論じる. 症例 われわれは1990年1月より1996年10月の間に185例の動脈...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1998/01/31, Vol.26(1), pp.32-37
Hauptverfasser: 藤井, 聡, 中山, 敏, 鈴木, 範行, 吉田, 利之, 橘田, 要一, 周藤, 高, 佐藤, 博信, 山本, 勇夫, 芹沢, 信一郎, 勝俣, 康史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:手術用顕微鏡と各種クリップの開発により, 脳動脈瘤の手術成績は著しい改善がみられているが, 依然として不良な経過を辿る症例に遭遇する. 予後不良となる要因として, 動脈瘤頸部クリッピング術の困難さがあげられているが, そのひとつとして巨大動脈瘤をはじめとする動脈瘤の大きさが問題となる2)3)4). われわれは, 術前脳血管撮影上, 長径12mm以上のlarge aneurysm手術例について転帰不良となった原因について分析を行った. さらに, その転帰を改善させるため, 術前画像診断の工夫および手術中の対策について論じる. 症例 われわれは1990年1月より1996年10月の間に185例の動脈瘤直達術を施行した. このうち17例がlarge aneurysmであり, これらの症例について検討した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.26.1_32