未破裂巨大脳動脈瘤における母動脈近位部閉塞術の長期予後

「はじめに」直達手術不可能な巨大脳動脈瘤に対して母動脈近位部のballoon occlusionが行われうる. このような症例について血行再建の適応を考えるうえで, 母動脈閉塞後の虚血症状の予測ができるかどうかは重要な問題である. 我々は, 母動脈近位部閉塞術を行った未破裂巨大脳動脈瘤症例の長期予後を調べ, 術前のballoon Matas testおよびmean stump pressureと遅発性脳虚血症状との関係を検討した. 「対象」1982年から1995年の13年間にクリッピング不可能と考えられた巨大脳動脈瘤症例12例を対象とした. 男性3例, 女性9例で, 年齢は25歳から66歳,...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1997/09/30, Vol.25(5), pp.365-369
Hauptverfasser: 島崎, 賢仁, 河瀬, 斌, 堀口, 崇, 小林, 正人, 石原, 雅行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」直達手術不可能な巨大脳動脈瘤に対して母動脈近位部のballoon occlusionが行われうる. このような症例について血行再建の適応を考えるうえで, 母動脈閉塞後の虚血症状の予測ができるかどうかは重要な問題である. 我々は, 母動脈近位部閉塞術を行った未破裂巨大脳動脈瘤症例の長期予後を調べ, 術前のballoon Matas testおよびmean stump pressureと遅発性脳虚血症状との関係を検討した. 「対象」1982年から1995年の13年間にクリッピング不可能と考えられた巨大脳動脈瘤症例12例を対象とした. 男性3例, 女性9例で, 年齢は25歳から66歳, 平均50歳であった. 「方法」母動脈閉塞に先立ち, 全例にballoon Matas testを施行, 同時にmean stump pressure (MSP) とmean arterial blood pressure (MABP) をモニターした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.25.5_365