窓形成を伴った前交通動脈動脈瘤の手術アプローチの検討: ヘリカルCT (3D-CT) に対する診断の有用性を含めて

「はじめに」前交通動脈 (以下Acom. A) 部は多くの血管が交錯しているため, 血管破格を伴う例など脳血管撮影による描出は困難な場合もある. 血管破格を伴った動脈瘤では正確なclippingもさることながら同部位の血管撮影による詳細な描出も困難な場合が少なくない. 我々はこれらに対し, 3D-CTを従来の検査に組み合せ正確な動脈瘤の形状, 位置, 周辺血管との関係を把握して手術approachや方法を検討している. とくに血管破格を伴った脳動脈瘤は, その周囲の可動性が悪いための術前の正確な情報が必須となる. 我々は, fenestrationを伴ったAcom. A動脈瘤5例を経験したので...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1997/03/31, Vol.25(2), pp.114-118
Hauptverfasser: 明石, 克彦, 加藤, 庸子, 佐野, 公俊, 片田, 和廣, 小倉, 祐子, 竹下, 元, 早川, 基治, 神野, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」前交通動脈 (以下Acom. A) 部は多くの血管が交錯しているため, 血管破格を伴う例など脳血管撮影による描出は困難な場合もある. 血管破格を伴った動脈瘤では正確なclippingもさることながら同部位の血管撮影による詳細な描出も困難な場合が少なくない. 我々はこれらに対し, 3D-CTを従来の検査に組み合せ正確な動脈瘤の形状, 位置, 周辺血管との関係を把握して手術approachや方法を検討している. とくに血管破格を伴った脳動脈瘤は, その周囲の可動性が悪いための術前の正確な情報が必須となる. 我々は, fenestrationを伴ったAcom. A動脈瘤5例を経験したので, 若干の考察を加え報告する. 「対象および方法」対象はfenestrationを伴ったAcom. A部に動脈瘤を伴った5例で, 全例男性, 年齢は12~67歳 (平均54歳) であり, 全例直達手術を施行した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.25.2_114