当院“脳ドック”における微小未破裂脳動脈瘤の経験: MRAの有用性について

「はじめに」破裂脳動脈瘤の治療成績は, 顕微鏡手術が著しく進歩した今日でも出血発作に伴う脳損傷や脳血管攣縮などの合併のため, 十分に満足のいく結果が得られず, 破裂前における脳動脈瘤の発見が待望されてきた. 脳動脈瘤のスクリーニングとして脳血管CTやIV-DSAなどが試みられてきたが, 動脈瘤の検出には限界があり普及するには至らなかった. 近年, MR血管撮影 (MR angiography ; MRA) の開発により非侵襲的かつ短時間に頭蓋内血管構造の描出が可能となり, 脳ドックの主要な診断危機の一つとして脳動脈瘤のスクリーニング検査に広く応用されるに至った. しかしながら, MRAには従来...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 1994/05/31, Vol.22(3), pp.181-186
Hauptverfasser: 小島, 正行, 馬淵, 順久, 津田, 永明, 長沢, 史朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」破裂脳動脈瘤の治療成績は, 顕微鏡手術が著しく進歩した今日でも出血発作に伴う脳損傷や脳血管攣縮などの合併のため, 十分に満足のいく結果が得られず, 破裂前における脳動脈瘤の発見が待望されてきた. 脳動脈瘤のスクリーニングとして脳血管CTやIV-DSAなどが試みられてきたが, 動脈瘤の検出には限界があり普及するには至らなかった. 近年, MR血管撮影 (MR angiography ; MRA) の開発により非侵襲的かつ短時間に頭蓋内血管構造の描出が可能となり, 脳ドックの主要な診断危機の一つとして脳動脈瘤のスクリーニング検査に広く応用されるに至った. しかしながら, MRAには従来の脳血管撮影に比し空間分解能が低く, 3mm以下の微小動物瘤では偽陽性例が多いという問題が指摘されている.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.22.3_181