WobblerマウスのSOD活性, NOxおよび遊離SH基量
Wobblerマウスは, 前肢や顔面の筋萎縮, さらに後肢の筋萎縮を特徴とする運動障害症状を示し(図1), 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)を含むヒト運動神経疾患に対する治療薬の評価に用いられている1~8). 最近, スーパーオキシドアニオン(02-)の消去酵素である SOD(superoxide dismutase, SOD)の誘導体, レシチン化 SOD(lecithinized SOD, PC-SOD)9, 10)を wobblerマウスに投与すると病態の進行が遅れることが報告され11), 病態の進行と酸化ストレスに対する防御機能...
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Veröffentlicht in: | 炎症 2000/01/29, Vol.20(1), pp.57-63 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Wobblerマウスは, 前肢や顔面の筋萎縮, さらに後肢の筋萎縮を特徴とする運動障害症状を示し(図1), 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)を含むヒト運動神経疾患に対する治療薬の評価に用いられている1~8). 最近, スーパーオキシドアニオン(02-)の消去酵素である SOD(superoxide dismutase, SOD)の誘導体, レシチン化 SOD(lecithinized SOD, PC-SOD)9, 10)を wobblerマウスに投与すると病態の進行が遅れることが報告され11), 病態の進行と酸化ストレスに対する防御機能との間になんらかの関係があることが示唆された. そこで筆者らは, 酸化防御機能にかかわる SOD活性, NOx量, 遊離 SH基量を, wobblerマウスの脳, 脊髄, 血漿について測定し, 運動障害がみられない同腹無発症マウス(healthy littermate)の値と比較したところ, 興味深い知見が得られた. |
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ISSN: | 0389-4290 1884-4006 |
DOI: | 10.2492/jsir1981.20.57 |