pranoprofenおよびindomethacinのラット胃粘膜prostaglandin E2およびprostacyclinに及ぼす影響
現在, 消炎鎮痛剤としてaspirin, indomethacinをはじめとする数多くの非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)が臨床で頻用されており, 痛みの治療に役立っているが, その半面, 副作用として急性胃粘膜病変が発生することは否めない事実であり, 多くの臨床家を悩ませている. 多くのNSAIDがPG生合成の抑制をその作用機序としていること1), およびPGが胃粘膜において細胞保護作用を有すること2)より, NSAIDによる急性胃粘膜傷害の主因は, 内因性(胃粘膜内)のprostaglandins(PG)の欠乏と考えられている. pranoprofenは, NSAIDのうちプロピオン酸系...
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Veröffentlicht in: | 炎症 1987/09/01, Vol.7(5), pp.469-472 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現在, 消炎鎮痛剤としてaspirin, indomethacinをはじめとする数多くの非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)が臨床で頻用されており, 痛みの治療に役立っているが, その半面, 副作用として急性胃粘膜病変が発生することは否めない事実であり, 多くの臨床家を悩ませている. 多くのNSAIDがPG生合成の抑制をその作用機序としていること1), およびPGが胃粘膜において細胞保護作用を有すること2)より, NSAIDによる急性胃粘膜傷害の主因は, 内因性(胃粘膜内)のprostaglandins(PG)の欠乏と考えられている. pranoprofenは, NSAIDのうちプロピオン酸系に属する薬剤の一つであり, すぐれた抗炎症, 解熱, 鎮痛作用を持ち3), しかも即効性であることが知られている4)が, その副作用としての消化管粘膜傷害が少ないことが特徴とされている5). そこで本研究では, pranoprofenの胃粘膜傷害性と胃粘膜PGE2およびprostacyclin(PGI2)量への影響につき, ラットcarrageenin足浮腫に対する50%有効量(ED50)および約7倍量を用いて, indomethacinのED50と比較検討した. |
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ISSN: | 0389-4290 1884-4006 |
DOI: | 10.2492/jsir1981.7.469 |