イラショナルビリーフが就職活動中のストレス反応および就職活動の遂行に与える影響

「問題と目的」 大学生の就職活動は精神的に過酷なものであり(輕部・佐藤・杉江, 2015), 不採用経験によってストレス, 挫折感, 不安, 抑うつなどが高まる(北見・茂木・森, 2009など). こうした就職活動に伴う不安や抑うつは, 就職活動の遂行に悪影響を及ぼす(小杉, 2005)と指摘されてきた. 就職活動者への支援を考える上では, 就職活動に伴う不適応反応を低減することに焦点が当てられ, 例えば, コーピング, 就職情報の収集, ソーシャルサポート, ソーシャルスキルといった点より検討されてきた(輕部他, 2015). しかし, これらからは, 不適応反応の低減について一定の示唆が得...

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Veröffentlicht in:応用心理学研究 2019/03/31, Vol.44(3), pp.191-192
1. Verfasser: 森本, 康太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「問題と目的」 大学生の就職活動は精神的に過酷なものであり(輕部・佐藤・杉江, 2015), 不採用経験によってストレス, 挫折感, 不安, 抑うつなどが高まる(北見・茂木・森, 2009など). こうした就職活動に伴う不安や抑うつは, 就職活動の遂行に悪影響を及ぼす(小杉, 2005)と指摘されてきた. 就職活動者への支援を考える上では, 就職活動に伴う不適応反応を低減することに焦点が当てられ, 例えば, コーピング, 就職情報の収集, ソーシャルサポート, ソーシャルスキルといった点より検討されてきた(輕部他, 2015). しかし, これらからは, 不適応反応の低減について一定の示唆が得られているものの, 介入効果や治療仮説の支持に関するエビデンスが十分に蓄積されているとは言えない. そこで本研究では, Ellis(1994)によって創始されたRational Emotive Behavior Therapy(REBT)の重要概念であるビリーフに着目する.
ISSN:0387-4605
2433-7633
DOI:10.24651/oushinken.44.3_191