玄米ダンベル体操の効果
当施設では,施設全体で玄米ダンベル体操を日常化している。今回玄米ダンベル体操の効果を検討する機会を得たので報告する。対象群35名は男5名,女30名,平均年齢80±7歳(範囲69歳~93歳)である。コントロール群38名は男7名,女31名,平均年齢83±6歳(範囲72歳~95歳)である。測定項目は,体格では身長・体重,筋力ではつまみ力・握力・膝伸展筋力,血圧は収縮期血圧と拡張期血圧,血液検査では総コレステロール,HDLコレステロール,動脈硬化指数,中性脂肪,血糖,白血球数,赤血球数,血色素量,および総タンパクである。ADLについてはFIM(機能的自立度評価法・運動項目)で,痴呆度をMMSEで評価し...
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Veröffentlicht in: | 埼玉理学療法 2004, Vol.11(1), pp.35-37 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当施設では,施設全体で玄米ダンベル体操を日常化している。今回玄米ダンベル体操の効果を検討する機会を得たので報告する。対象群35名は男5名,女30名,平均年齢80±7歳(範囲69歳~93歳)である。コントロール群38名は男7名,女31名,平均年齢83±6歳(範囲72歳~95歳)である。測定項目は,体格では身長・体重,筋力ではつまみ力・握力・膝伸展筋力,血圧は収縮期血圧と拡張期血圧,血液検査では総コレステロール,HDLコレステロール,動脈硬化指数,中性脂肪,血糖,白血球数,赤血球数,血色素量,および総タンパクである。ADLについてはFIM(機能的自立度評価法・運動項目)で,痴呆度をMMSEで評価した。測定は1年間計4回行った。対象群では,筋力で左右の握力が増強されたが,左右の膝伸展筋力は低下し,また痴呆度は改善した。生活習慣病発症要因関連では,収縮期血圧の低下,および血中中性脂肪の低下,HDLコレステロールの上昇,動脈硬化指数の改善などが認められた。また,体タンパク質合成力を一部反映する血中総タンパク質の上昇を認めた。コントロール群では,左右の握力が対象群以上に増大したが,開始時の値が低かったためと思われる。コントロール群でも対象群のように膝伸展筋力の低下はなかったかが,左右のつまみ力が有意に低下した。他方,生活習慣病発症要因関連の検査項目についてはコントロール群においても改善をみたが,対象群と比較して,改善の程度は小さかった。 |
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ISSN: | 0919-9241 1348-0294 |
DOI: | 10.11350/jspta.11.35 |