半背臥位における腹直筋の筋活動
著明な腹直筋の筋力低下を有した患者に対する筋力増強運動は、体幹部を軽度傾斜させた肢位(半背臥位)を負荷強度調節方法の一つとして用いる場合がある。本研究では、半背臥位で体幹屈曲させた際に生じる腹直筋の筋活動を測定し、徒手筋力測定法(以下MMT)の肢位である背臥位での筋活動と比較し、半背臥位における腹直筋の筋力増強運動方法について検討することを目的とした。対象は若年健常男性8名。方法は20°の半背臥位と背臥位で、MMTの段階2∼5の課題と同様の(1)頸部屈曲位保持、(2)上肢を体前伸展位·(3)上肢を胸前·(4)上肢を後頭部に置いた体幹の屈曲を行わせ、その際の腹直筋の筋活動を筋電図にて測定した。そ...
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Veröffentlicht in: | 埼玉理学療法 2002, Vol.9(1), pp.25-29 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 著明な腹直筋の筋力低下を有した患者に対する筋力増強運動は、体幹部を軽度傾斜させた肢位(半背臥位)を負荷強度調節方法の一つとして用いる場合がある。本研究では、半背臥位で体幹屈曲させた際に生じる腹直筋の筋活動を測定し、徒手筋力測定法(以下MMT)の肢位である背臥位での筋活動と比較し、半背臥位における腹直筋の筋力増強運動方法について検討することを目的とした。対象は若年健常男性8名。方法は20°の半背臥位と背臥位で、MMTの段階2∼5の課題と同様の(1)頸部屈曲位保持、(2)上肢を体前伸展位·(3)上肢を胸前·(4)上肢を後頭部に置いた体幹の屈曲を行わせ、その際の腹直筋の筋活動を筋電図にて測定した。その結果、半背臥位における各運動課題の腹直筋の筋活動は、MMTと同様の上肢の位置を変化させた負荷強度設定を用いた場合、MMTの1∼2段階低い運動課題で生じる筋活動に相当することが示された。このことから、半背臥位で腹直筋の筋力増強運動を行う際に負荷強度設定の目安になると考えられた。 |
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ISSN: | 0919-9241 1348-0294 |
DOI: | 10.11350/jspta.9.25 |