臨床実習に関する卒業後の印象とその変化

臨床実習に対する卒業後の印象の変化や実習の満足度をとらえ、今後の実習指導の資料とするために北里研究所メディカルセンター病院での臨床実習経験者を対象に調査を行い、30名(二年次16名・三年次14名)からの回答を得た。実習に対する感想が、実習終了直後と現在とで変化しているものは8名おり、変化は卒業後3年目までに生じていることから、卒業後数年先を視野にいれた指導の必要性が示唆された。実習に対する満足度が高いものは、実習後に自分自身のプラスの変化を感じており、また指導内容や実習環境に対して、十分なレポート作成の指導や実習指導者とのこまかな関わりがあり、質問しやすかったことを印象に残していた。指導者側の...

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Veröffentlicht in:埼玉理学療法 1999, Vol.6(1), pp.58-65
Hauptverfasser: 山田, 美加子, 恩幣, 伸子, 桑原, 慶太, 榎本, 香織, 渡辺, 学, 内山, 靖
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:臨床実習に対する卒業後の印象の変化や実習の満足度をとらえ、今後の実習指導の資料とするために北里研究所メディカルセンター病院での臨床実習経験者を対象に調査を行い、30名(二年次16名・三年次14名)からの回答を得た。実習に対する感想が、実習終了直後と現在とで変化しているものは8名おり、変化は卒業後3年目までに生じていることから、卒業後数年先を視野にいれた指導の必要性が示唆された。実習に対する満足度が高いものは、実習後に自分自身のプラスの変化を感じており、また指導内容や実習環境に対して、十分なレポート作成の指導や実習指導者とのこまかな関わりがあり、質問しやすかったことを印象に残していた。指導者側の問題解決型指導の主旨と異なり課題が多いと感じていた学生がみられ、オーバーワークにならないように配慮した上での問題解決能力の向上を促す方法を確立することや実習指導に対する客観的な評価の必要性が示唆された。
ISSN:0919-9241
1348-0294
DOI:10.11350/jspta.6.58