水頭症で発症し急速な悪性転化を来した神経皮膚黒色症の1例

先天性巨大色素性母斑を有する患者の約2.5~12%に中枢神経系でのメラノサイト増殖性病変(メラノーシス)を伴う神経皮膚黒色症がみられる.高率に悪性転化を来す予後不良な病態とされてきたが,転帰良好な症例も散見され,疾患概念に混乱があった.しかし近年,メラノーシスの局在により2種の病態に大別されることが明らかになってきた.我々は,急速な悪性転化を来した予後不良な1例を経験し,文献的考察を加え報告する....

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Veröffentlicht in:小児の脳神経 2023, Vol.48(4), pp.380-387
Hauptverfasser: 齊藤, 諒三, 伊藤, 美以子, 水戸部, 裕太, 園田, 順彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:先天性巨大色素性母斑を有する患者の約2.5~12%に中枢神経系でのメラノサイト増殖性病変(メラノーシス)を伴う神経皮膚黒色症がみられる.高率に悪性転化を来す予後不良な病態とされてきたが,転帰良好な症例も散見され,疾患概念に混乱があった.しかし近年,メラノーシスの局在により2種の病態に大別されることが明らかになってきた.我々は,急速な悪性転化を来した予後不良な1例を経験し,文献的考察を加え報告する.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.48.4_380