小児側脳室髄膜腫の1症例
小児の髄膜腫はまれであり,成人とは異なる特徴を持つ.今回小児髄膜腫の症例を経験したので報告する.症例は12歳女児.てんかん症状・嘔吐・右同名半盲を呈して入院となった.画像検査では左側脳室に大型の造影病変を認めた.開頭術を施行し腫瘍を全摘出した.病理診断は線維性髄膜腫であった.術後は硬膜下液貯留が増悪し,髄液短絡術を追加した.術後2年が経過するが再発は認めていない.文献上小児側脳室髄膜腫の特徴として,男女差がない,左側に多い,水頭症を伴うことが多い,組織型は髄膜皮性が少ない,などの傾向が示唆された....
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Veröffentlicht in: | 小児の脳神経 2022, Vol.47(3), pp.340-345 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児の髄膜腫はまれであり,成人とは異なる特徴を持つ.今回小児髄膜腫の症例を経験したので報告する.症例は12歳女児.てんかん症状・嘔吐・右同名半盲を呈して入院となった.画像検査では左側脳室に大型の造影病変を認めた.開頭術を施行し腫瘍を全摘出した.病理診断は線維性髄膜腫であった.術後は硬膜下液貯留が増悪し,髄液短絡術を追加した.術後2年が経過するが再発は認めていない.文献上小児側脳室髄膜腫の特徴として,男女差がない,左側に多い,水頭症を伴うことが多い,組織型は髄膜皮性が少ない,などの傾向が示唆された. |
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ISSN: | 0387-8023 2435-824X |
DOI: | 10.34544/jspn.47.3_340 |