先天性皮膚洞と連続した仙骨前膿瘍に対して尾骨削除による手術アプローチが有用であった1例
症例は6歳女児,生後9か月で腰背部先天性皮膚洞から排膿あり,前医で膿瘍除去術が3度施行されたが病変は残存,その後肛門周囲から排膿が見られ当院へ紹介となった.病変は尾骨の前面に進展し直腸に近接していたことから,小児外科医と合同で,尾骨からS4を露出し尾骨,S5の削除を行い,瘻孔と皮膚洞の削除を行った.病理診断はdermoidであった.術後は合併症は認めず,画像上も膿瘍は徐々に縮小し消退した.術後5年後の現在も膿瘍の再燃はない.難治性の皮膚洞感染症に対する仙骨前面への手術について報告する....
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Veröffentlicht in: | 小児の脳神経 2021, Vol.46(4), pp.310-314 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は6歳女児,生後9か月で腰背部先天性皮膚洞から排膿あり,前医で膿瘍除去術が3度施行されたが病変は残存,その後肛門周囲から排膿が見られ当院へ紹介となった.病変は尾骨の前面に進展し直腸に近接していたことから,小児外科医と合同で,尾骨からS4を露出し尾骨,S5の削除を行い,瘻孔と皮膚洞の削除を行った.病理診断はdermoidであった.術後は合併症は認めず,画像上も膿瘍は徐々に縮小し消退した.術後5年後の現在も膿瘍の再燃はない.難治性の皮膚洞感染症に対する仙骨前面への手術について報告する. |
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ISSN: | 0387-8023 2435-824X |
DOI: | 10.34544/jspn.46.4_310 |