重症頭部単独外傷にDICを併発した生後2か月の乳児に対し,段階的手術とチーム医療により救命し得た1例

小児は成人より頭部外傷を起こしやすく,頭部外傷単独でもDICを併発することがある.患者は2か月男児で,交通事故によって頭蓋骨の多発骨折に急性硬膜外血腫を併発.ショックの状態であり,DICも合併していた.多段階的に血腫除去術を施行し,術前後の全身管理については小児科医と合同で行った.後日,形成外科と合同で頭蓋形成術およびデブリードマンを施行し,良好な転機を得た.DIC合併した重症頭部外傷患者の予後は悪い.今回,DICを合併した中で,多段階的に手術を施行し,各診療科の連携ができたことが患児の良好な転機につながった....

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Veröffentlicht in:小児の脳神経 2021, Vol.46(1), pp.41-45
Hauptverfasser: 古田, 啓一郎, 大久保, 卓, 河野, 剛, 雑賀, 厚臣, 長田, 優衣, 高橋, 研二, 森岡, 基浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:小児は成人より頭部外傷を起こしやすく,頭部外傷単独でもDICを併発することがある.患者は2か月男児で,交通事故によって頭蓋骨の多発骨折に急性硬膜外血腫を併発.ショックの状態であり,DICも合併していた.多段階的に血腫除去術を施行し,術前後の全身管理については小児科医と合同で行った.後日,形成外科と合同で頭蓋形成術およびデブリードマンを施行し,良好な転機を得た.DIC合併した重症頭部外傷患者の予後は悪い.今回,DICを合併した中で,多段階的に手術を施行し,各診療科の連携ができたことが患児の良好な転機につながった.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.46.1_41