児童虐待が疑われる頭部外傷患児診療における問題とその対策

脳神経外科医が児童虐待症例を診察する機会は増えている.当院では平成25年からの3年間で小児頭部外傷患児37例のうち最終的に2例で児童虐待を疑った.児童虐待診療での問題は大きく2つあり,児童虐待を疑えるか否かの判断と児童虐待が疑われた場合の安全確保を目的とした保護者の面会制限を含めた対応である.当院では初診時にチェックリストを活用し,脳神経外科医をはじめ複数の医療スタッフで対応している.また病院としてのマニュアルを作成することでその判断および対応を標準化し,問題なく行うことができている....

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Veröffentlicht in:小児の脳神経 2021, Vol.46(1), pp.8-13
Hauptverfasser: 大江, 直行, 岡本, 遥, 長屋, 聡一郎, 大鷲, 悦子, 庄田, 健二, 豊田, 泉, 中山, 則之, 矢野, 大仁, 小倉, 真治, 岩間, 亨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳神経外科医が児童虐待症例を診察する機会は増えている.当院では平成25年からの3年間で小児頭部外傷患児37例のうち最終的に2例で児童虐待を疑った.児童虐待診療での問題は大きく2つあり,児童虐待を疑えるか否かの判断と児童虐待が疑われた場合の安全確保を目的とした保護者の面会制限を含めた対応である.当院では初診時にチェックリストを活用し,脳神経外科医をはじめ複数の医療スタッフで対応している.また病院としてのマニュアルを作成することでその判断および対応を標準化し,問題なく行うことができている.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.46.1_8