Cytochrome P450とmEHおよびUGTとの蛋白質間相互作用

【目的】薬物等の生体外異物は種々の薬物代謝酵素により様々な代謝を受け不活性化ないし活性化されると同時に極性を増して易排泄性となる. 代謝過程は反応様式により第一相反応と第二相反応に区別して考えられており, 薬物は順次これらによる代謝を受け体外へ排泄される. 現在までのところ, これらの反応は各酵素が単独で触媒していると考えられている. しかし, 異種の薬物代謝酵素が会合して相互の機能を亢進すれば, 第一相反応で生じた産物を媒質中に遊離させることなく第二相反応の場へと輸送する機構が考えられ, 生体にとって合理的であるものと予想される. しかし, 薬物代謝酵素のタンパク-タンパク相互作用については...

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Veröffentlicht in:薬物動態 2001, Vol.16 (suppl), p.S94-S95
Hauptverfasser: 田浦健一郎, 山田英之, 内藤絵里, 竹田修三, 石井祐次, 有吉範高, 森正明, 小栗一太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】薬物等の生体外異物は種々の薬物代謝酵素により様々な代謝を受け不活性化ないし活性化されると同時に極性を増して易排泄性となる. 代謝過程は反応様式により第一相反応と第二相反応に区別して考えられており, 薬物は順次これらによる代謝を受け体外へ排泄される. 現在までのところ, これらの反応は各酵素が単独で触媒していると考えられている. しかし, 異種の薬物代謝酵素が会合して相互の機能を亢進すれば, 第一相反応で生じた産物を媒質中に遊離させることなく第二相反応の場へと輸送する機構が考えられ, 生体にとって合理的であるものと予想される. しかし, 薬物代謝酵素のタンパク-タンパク相互作用については, 報告された論文の数は少なく, これまでcytochrome P450(P450)分子種間やUDP-glucuronosyltransferase(UGT)分子種間などの相互作用が若干研究されている程度である1-5). 今回我々は異種薬物代謝酵素間のタンパク-タンパク相互作用の有無を明かにする目的で, 親和性および機能の面の2つの側面から検討を行った.
ISSN:0916-1139