薬物相互作用ガイダンスについて 市販後の立場から
昨年5月にcytochrome P450の阻害作用を持つ選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRl)の一つであるfluvoxamineを当社が発売し, 市販後の薬物相互作用に関する情報を医療関係者に提供, 収集する機会を得たので, その経験にもとづき今回のガイダンスにふれ, それらの情報提供の問題点についても述べる. 市販後情報提供に必要な薬物相互作用データ FluvoxamineはベルギーのSolvay社が開発し, 欧州では1985年, 米国では1994年に抗うつ薬and/or強迫性障害治療薬として発売され, 多くの臨床経験があり, さらにSSRlの先行品であるfluoxetine, par...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 2000, Vol.15 (suppl), p.S158-S159 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 昨年5月にcytochrome P450の阻害作用を持つ選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRl)の一つであるfluvoxamineを当社が発売し, 市販後の薬物相互作用に関する情報を医療関係者に提供, 収集する機会を得たので, その経験にもとづき今回のガイダンスにふれ, それらの情報提供の問題点についても述べる. 市販後情報提供に必要な薬物相互作用データ FluvoxamineはベルギーのSolvay社が開発し, 欧州では1985年, 米国では1994年に抗うつ薬and/or強迫性障害治療薬として発売され, 多くの臨床経験があり, さらにSSRlの先行品であるfluoxetine, paroxetine等がcytochrome P450に強い阻害作用を持つことから, fluvoxamineにおいてもin vitroはもとよりin vivoにおいても多くの薬物相互作用に関する文献等が発表されている. それらの結果よりTableに示すように, cytochrome P450に対するin vivo阻害強度のデータがまとめられている1). |
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ISSN: | 0916-1139 |